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【第1弾】中堅社員の憂鬱ー①嫌な上司の直部下に②仕事効率上げる術③固まった周囲評価変えたい!

激変していく社会環境の中で、企業は課題解決に向けてより組織力を集中させ成果を上げていく必要に迫られている。その中、会社の人材育成施策からこぼれ落ち、日が当たっていない層がある、中堅社員クラスだ。入社から数年経ち仕事への自信も、成長志向も高いにも関わらず、やる気が徐々に失せていたり、離職に気持ちが傾いたりと起伏の揺れを持つ。(新人クラスならここで一気に事を起こすが、中堅ともなると状況を見定める判断は心得ている)ー今、働き方改革が進み、テレワークが一気に浸透の状況下、急速に、各自の個業化が進んでいる。情報共有は業務報告に終始し、率直なコミュニケーションが減少、彼らの思考や感情が掴めず、ある日突然に大事な戦力を失うことにもなりかねない、、全社的な教育施策を打てないのであれば、職場やチームでこの層へのフォローやモチベーションを高める仕掛けが重要であろう。では、彼らはどんなことで悩み葛藤しているのかーー中堅社員が抱く実際的な3つの課題ケースで彼らの深層を掘り下げてみたい。

上司と部下を隔てる壁ー力を付たいなら、嫌な上司さえも動かす策を考えよ!

どんな研修であろうとも、ビジネスパースンから出て来る課題や悩みのトップは今も昔も上司との折り合いだ。部下は上司を選べないので相性悪い上司の下で働くことのやるせなさは、痛いほど分かる。上司と部下との関係を”水と油”とよく言われるが両者の間には横たわる壁がある。
●部や課に問われる成果の壁‥‥成果を求められるプレッシャーは社員の比でない。今の管理者
 はプレイングマネジャーなので、自身も数字を持ち、部下には檄を飛ばし、多くの難題を抱え
 ている。余裕がない状況下、半ば強引なマネジメントは、部下から嫌がられ、悪口言われよう
 が役割を果すしかないと考えているかも、、いい顔ばかり出来ない辛さを抱えているものだ。
●二つ目は時代背景から来る価値観の壁‥‥PCはそこそこ出来ても、ちょっとしたITトラブルや
 デジタルに弱く、部下の仕事状況にお構いなく呼び付け対応を迫る。部下とは上司のために働
 くものとの価値観が根強くあり、これが人間関係のあり方にも及んで来る。職場内や取引先と
 の関係も濃い関係を好む一方、部下達は”ほどほど”の距離関係を望み、相いれない壁となる。
 
さて、横たわる壁を睨みつつ、嫌な上司とどう向き合うのか、、それは、あなた自身がどんな目的、方向性を持って仕事をしたいのかに関わってくる。仮に上位職を目指すのであれば、嫌な上司であろうとも逃げずに、一段高い次元で相手を客観視し、嫌な上司を動かす攻略策のひとつも練ることだ。


攻略の基本とは?ー相手の考え方、やり方をじっくり偵察する

組織は人の集合体なので、問題・課題の8割は人の問題が絡んでいる。よって、上位職に行けば行くほど人に纏わるマネジメントは避けられないので、中堅社員の頃から人に関心を持つと共に管理者クラスがどんな思考や手腕で人や組織を動かしているかをじっくり自主学習したい。その自主学習対象者のひとりが今回の嫌いな上司と捉えることだ。私なら次の偵察を試みる、、、
●問題・課題を抱える上司の役立ちそうな情報や解決企画案を提出する——
 それなりに手を掛けた精緻な情報や企画案にどんな反応を示すか、、余計なこと!と突っぱね
 るか、まあまあ乗って来るのか、笑ってコメントのひとつも言うのか、、どんなリアクション
 を取るのか、相互で交わす質問のやり取り等で、相手の考え方やタイプが掴めると次の行動が
 見えてくる。徐々に距離感を近づけていく、、、
●相手タイプを把握することは、自身を深く知ることになる——相手の何が嫌いなのか、考え方
 か、態度や言動か、以前何か衝突があったからか、、自己基軸の一体どこに触れ嫌いなのか、
 つまり、嫌いなタイプを材料に自身の弱さ認識や内省となり、自己理解を深め、自身は何者か
 を知り得る機会となる。これはマネジメント力の準備期間にも成り得る。
●それでも箸にも棒にも掛からぬ上司なら、今の時代、管理者としては長くはいられないだろう
 、、付かず離れずの距離感を持ちつつ、仕事は淡々と手を抜かず、上司の異動を待つことだ。
 
 


仕事の効率化は整理上手から → デスクの上は0ベースにしよう!

顧客企業先の経営者にご挨拶に参ったり、金融機関の理事長室に通されたり、製造工場の工場長へ打合せに参って、いつも気づかされることがある。デスクの上が”スキッ”とし、PC以外何ひとつない。時にはキーボードさえ、仕舞われていることも、、束になってやって来る難案件を処理するにはいかに時間をコントロールするか、又、余計な雑念が入らない視界下で脳を集中させるとのことだ、、、つまり、仕事の効率性を上げるには整理整頓と無関係ではない。まずはたった一つ、下記を実践することを勧めたい。
●デスクには何も残すな!たとえ、やり掛けの仕事書類一枚さえも残さない——
 あなたはいざ仕事に向かった時に雑然とした中で必要な書類探しにアタフタしていないか?電
 子データをファイル保存したものの、取り出しに時間が掛かり、上司を待たせていないか?仕
 事案件が替わる度に書類探しに明け暮れる様では”仕事をしている”とは言い難い。すぐに取り
 出せない整理整頓なんて意味がない。デスクの一掃総整理が仕事の効率化に直結する。
●デスク下の足元にBOXを置くことで、モチベーション維持をする——
 今、テレワークの浸透と共にフリーアドレス制となり、職場に自デスクは存在しない人が多か
 ろう。意識したいのは、出勤・在宅ワークであろうが「デスクは常に0べ-ス」を維持し、そ
 れを習慣化にもって行きたい。又、状況が変わり次の案件に取り掛かる時、やり掛けの仕事書
 類をポイッとデスク横隅に置いたり(気になる書類を視界に入れない)キャビネに押し込まず
 に(視界から遠のくと意識薄れる)デスク下に用意したBOXに入れることだ。なぜか?BOX内
 の案件を含んで時間までに終えることを足元で感じさせ、意識を持たせることで、モチべー
 ションを保つのだ。ちょっとした工夫次第で仕事効率は上げられる。
 

周囲の評価はいつでも変えられる、問題は自身が変われるかだー

上司や周りの評価が気になるのは、ビジネスパーソンならば、自然であろう。ましてや中堅社員になっても新人時代のイメージ(失敗経験等か?)が残り、周囲は未だその固まった評価のままであるなら、釈然としない感情があろう、、、が、「心配ご無用」と申し上げたい!予測を超える変化対応の中、組織も人も課題解決に迫られ、スピード感と成果を問われる今、過去の評価ウンヌンは遠のいている。つまり、人はあなたが思うほど、気にしていない、、それは、あなたの「取越し苦労」と言うものだ。それでも気になるのであれば、反転攻勢に出ればよい。えっ!あの人が!と従来の印象をひっくり返す位、あなたが変わって見せることだ。次の3つを意識し行動してはどうか―
①組織イベント、相談事や頼まれ仕事、課題解決提案等に自ら手を挙げるなど、明らかに一歩踏
 み込む仕事姿勢と行動で前向さを周囲に示す。
②語学力の強化(英語+もう一つ関心ある語学を始める)及びデジタル分野へ関心を持ち自己領域
 拡大へ能力開発する。自身に専門性を付ける共にグローバル経済の中で活躍出来るスキルや知
 見を目指す。
③人との関係が希薄になった時代だからこそ、社内外のネットワークを大事にする。特に自身が
 悩みを素直にさらけ出せ、とことん話せる(肝胆相照らす)友と、的確な指導・アドバイスを
 くれるメンターを得る事を意識したい。  



中堅社員へのエールメッセージと今回のまとめ

先が見えない混沌の時代は、既成概念を打ち破ろうと、若い世代にチャンスの出番が思いがけずやって来ることが多い。今、日本は国をあげて、デジタル社会への実装に向けて走り出しているので、どんな業界であろうとも生き残りを掛けてデジタル化に取組まざるを得ない。急激なテクノロジーの進化に対応出来るのは柔らか頭とIT能力の高い若い力なので、年齢・キャリアに拘らず、実力ある中堅・若手クラスに多くの活躍の機会がそこに来ている。上司や周囲の評価ウンヌンを気に掛けるより、主体的に仕事する中で揺がない自己基軸を築ける人財を目指して頂きたい。硬直した組織を動かすきっかけをつくるのはどんな時代も若いパワーだ!
Ⓒ なかざきみねこ